欧米で感染報告が相次ぐサル痘とは一体何?調べてみました。
ここ数週間で欧米で猛威をふるうサル痘ですが、サル痘の致死率は最大で10%にもなる危険なウイルス感染症です。
何が問題なのか?
それは海外渡航歴のない人がサル痘に感染する事例が英国で発生していることです。
サル痘の元々の発生源はアフリカでしたが、今現在において欧米で発症の確認が相次いでいます。
💁♀️サル痘の読み方はなに?
単刀直入にいうとサル痘(さるじゃわ)と呼ぶそうです。
「猿の邪悪な縄」から言葉が派生して生まれました。
何が邪悪なのか?というと根本的な治療法が一切ないことです。
サル痘の確認から50年以上も経過しているのに、未だに対症療法でしか治療できない感染症です。
根本的な治療法はまだ確立されていないのです。
熱が上がったから解熱剤を飲むというような対症療法では根本的な解決にはなりません。
サル痘の最大の特徴は身体中に豆状のイボのようなものができるようですが、一度できてしまったイボは治らないそうです。肉体的にも精神的にも辛くなるということです。
致死率も最大で10%もあるような感染症なのでかなり厄介な病気です。
それではサル痘の解説をしていきます。
サル痘について
サル痘は1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初めて報告されて以降、アフリカ中央部から西部にかけて主に発生してきた。
2022年4月24日現在、アフリカ大陸では中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、ナイジェリアで発生が持続しており、特にコンゴ民主共和国では2022年1月以降1,152例の患者と55例の死亡例が報告されている(WHO AFRO, 2022)。
一方、アフリカ以外でも、過去に流行地域からの帰国者で散発的に発生報告が見られていた。2018年の英国からの報告では、ナイジェリアからの帰国者2例と、患者に対応した医療従事者1例が報告され、患者の使用したリネン類からの感染が疑われている(UK HSA, 2022)。アフリカ以外での最大の発生は、2003年4月に米国テキサス州でガーナから輸入されたサル痘に感染したげっ歯類を原因とする事例である。これらのげっ歯類の輸入動物は動物販売業者でプレーリードッグと接し、その後ペットとして販売されたプレーリードッグを介して47例のヒト症例が報告された。本事例において死亡例は報告されず、またヒトヒト感染の報告もなかった(CDC, 2021)。また、本事例に関連してテキサス州に輸入されたげっ歯類のうち、アフリカヤマネ17匹が2003年5月8日に日本へ輸入されたことが判明したが、これらのアフリカヤマネは全頭が死亡もしくはサル痘ウイルス検査陰性が確認され、国内での発生にはつながらなかった。
2022年5月、海外渡航歴のないサル痘患者が英国より報告され、また、欧州、米国でも患者の報告が相次いでおり、調査が進められている。
引用元:NIID https://www.niid.go.jp/niid/ja/
日本でのサル痘感染例
1970年に今のコンゴで感染が初確認されたサル痘ですが、
日本での感染報告は51年の間で1度もありません。
ですが、ここ最近の欧米での感染拡大をみていると日本で感染が起きないとは言い切れません。
アフリカから輸入された動物から人間に感染するなどして
日本でもサル痘の感染報告が起きるかもしれないと専門家は解説しています。